マイセン フィギュリン 「2人のガーデナー」
商品番号:G1-1-226
¥1,100,000 (税込)
高さ:47㎝
年代:1770-80年代
MODEL No.2868 B65 Zwei Gaertner
18世紀のマイセンフィギュリン。
ザクセン王国宮廷彫刻家J. J. ケンドラーとJ. C. シェーンハイトによる造形。
<コメント>
18世紀後半(!)の大型マイセンフィギュリンです。
このモデルは1760年代にデザインされ、作品自体は1770-80年代に制作されました。マルコリーニ期の古いサイン。
当時非常に人気を博したモデルのようで、フランスのジャコブ・プティやドレスデン諸窯に模倣作品が見られますが、こちらは18世紀マイセンのオリジナルとなります。
2022年10月クリスティーズに出品された同型モデルの後年、19世紀の作品↓と比較するとその違いがお分かりいただけるかと思います。
https://onlineonly.christies.com/s/collector-english-european-furniture-ceramics-silver-works-art/very-large-pair-meissen-porcelain-gardener-figures-272/163928
顔の書き方がシンプルで、花の色と造形にも古拙さが感じられ、衣装の模様もどこか有田焼柿右衛門様式の影響が残っています。台座も18世紀は装飾なし。一方で19世紀の作品は女性のデコルテが露出している他、エプロンの花が省略されてしまい、まくり上げた本来の意味が失われています。
男性の顔が明らかにお化粧した真っ白な肌なのも最高に良いですね。なぜならフランス革命後の19世紀初めに男性化粧の習慣が廃れたからです。
時代から王侯貴族の宮殿に飾られていたことは間違いなく、マリー・アントワネット時代の洗練された宮廷文化がしのばれます。
約250年前の作品としては状態も良く、歴史的価値の高い美術館クラスの逸品。
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