古清水 色絵錆絵象香炉
¥88,000 (税込)
H:16cm
年代:1740-1760年代
江戸時代の京焼 いわゆる古清水焼の香炉。
18世紀中期-後半の作品。無印。
<コメント>
芸術性・装飾性の高い古清水の中でも、非常にユニークで珍しい象の香炉。口と背中から煙が出ます💕
1997-2002年の京都迎賓館建設に伴う京都御苑の発掘調査から古清水の具体的な年代が考古学的に明らかになってきました。
この作品では古い作品に見られる透明がかった緑の抜蝋絵付け、18世紀中期に復活した赤絵や濁った青絵付、18世紀後半以降の古清水に多く見られる印が無いなどの特徴から恐らく1740-70年代頃の作品と思われます。
江戸時代、日本には享保4年(1729)、文化10年(1813)、文久2年(1862)の3回象が実際やってきていますが、一回目の来日の後に作られた香炉。
やや時代が下る伊藤若冲の「象と鯨図屏風」(1795)とも似ていて興味深いです。
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/168651
錆絵で目が、胴には赤・青・緑の色絵で瓔珞(古代インド貴族の装身具)が描かれています。象自体はかつて殆どの日本人は見ることがありませんでしたが、普賢菩薩が白象に乗って現れることから仏教絵画としては古代より親しまれてきた動物です。
香炉蓋が構造上滑りやすく、直しがあるのはご愛嬌♪
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